“桑田真澄”の教育に「体罰」はいらない!!!

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出典元:npb.jp

体罰問題について、元プロ野球投手の桑田真澄さんが

朝日新聞の取材に応じ、「体罰は不要」と訴えた。

殴られた経験を踏まえ、「子どもの自立を妨げ、

成長の芽を摘みかねない」と指摘した。

私は中学まで毎日のように練習で殴られていました。

小学3年で6年のチームに入り、中学では1年でエースだったので、

上級生のやっかみもあったと思います。

殴られるのが嫌で仕方なかったし、グラウンドに行きたくありませんでした。

今でも思い出したくない記憶です。

早大大学院にいた2009年、論文執筆のため、

プロ野球選手と東京六大学の野球部員の計約550人にアンケートをしました。

体罰について尋ねると、

「指導者から受けた」は中学で45%、高校で46%。

「先輩から受けた」は中学36%、高校51%でした。

「意外に少ないな」と思いました。

ところが、アンケートでは「体罰は必要」「ときとして必要」との回答が83%にのぼりました。

「あの指導のおかげで成功した」との思いからかもしれません。

でも、肯定派の人に聞きたいのです。指導者や先輩の暴力で、

失明したり大けがをしたりして選手生命を失うかもしれない。

それでもいいのか、と。

私は、体罰は必要ないと考えています。

「絶対に仕返しをされない」という上下関係の構図で起きるのが体罰です。

監督が采配ミスをして選手に殴られますか?

スポーツで最も恥ずべき、ひきょうな行為です。

殴られるのが嫌で、あるいは指導者や先輩が嫌いになり、

野球を辞めた仲間を何人も見ました。

スポーツ界にとって大きな損失です。

指導者が怠けている証拠でもあります。

暴力で脅して子どもを思い通りに動かそうとするのは、最も安易な方法。

昔はそれが正しいと思われていました。

でも、例えば、野球で三振した子を殴って叱ると、次の打席はどうすると思いますか?

何とかしてバットにボールを当てようと、スイングが縮こまります。

それでは、正しい打撃を覚えられません。

「タイミングが合ってないよ。どうすればいいか、

次の打席まで他の選手のプレーを見て勉強してごらん」。

そんなきっかけを与えてやるのが、本当の指導です。

今はコミュニケーションを大事にした新たな指導法が研究され、

多くの本で紹介もされています。

子どもが10人いれば、10通りの指導法があっていい。

「この子にはどういう声かけをしたら、伸びるか」。

時間はかかるかもしれないけど、そう考えた教え方が技術を伸ばせるんです。

「練習中に水を飲むとバテる」と信じられていたので、私はPL学園時代、

先輩たちに隠れて便器の水を飲み、渇きをしのいだことがあります。

手洗い所の蛇口は針金で縛られていましたから。

でも今、適度な水分補給は常識です。

スポーツ医学も、道具も、戦術も進化し、指導者だけが立ち遅れていると感じます。

体罰を受けた子は、「何をしたら殴られないで済むだろう」

という後ろ向きな思考に陥ります。

それでは子どもの自立心が育たず、指示されたことしかやらない。

自分でプレーの判断ができず、よい選手にはなれません。

そして、日常生活でも、スポーツで養うべき判断力や精神力を生かせないでしょう。

「極限状態に追い詰めて成長させるために」と体罰を正当化する人が

いるかもしれませんが、殴ってうまくなるなら誰もがプロ選手になれます。

私は、体罰を受けなかった高校時代に一番成長しました。

「愛情の表れなら殴ってもよい」と言う人もいますが、

私自身は体罰に愛を感じたことは一度もありません。

伝わるかどうか分からない暴力より、指導者が教養を積んで伝えた方が確実です。

日本のスポーツ指導者は、指導に情熱を傾けすぎた結果、

体罰に及ぶ場合が多いように感じます。

私も小学生から勝負の世界を経験してきましたし、

今も中学生に野球を教えていますから、勝利にこだわる気持ちは分かります。

しかし、アマチュアスポーツにおいて、「服従」で師弟が結びつく時代は終わりました。

今回の残念な問題が、日本のスポーツ界が変わる契機になってほしいと思います。

出典元:朝日新聞

体罰に関しては多くのメディアで取り上げられています。

桑田さんの経験と理論に基づいた話はとても勉強になりました。

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